2005年 09月 22日
最近読んだ本が 2つ続けて当たりだった。 天使のナイフ 第三の時効 天使のナイフは第51回江戸川乱歩賞受賞作品。 選考委員の満場一致で選ばれた。 乱歩賞は毎年読んでいるが 高野和明さんの13階段以来の好きな作品。 13階段は「死刑制度」天使のナイフは「少年法」という 共に難しいテーマを選んでいる。 それぞれのテーマについて考えさせられながら 現実の問題を提起しながら その中で起こった犯罪について 伏線を張りながら最後まで一気に読ませてくれる。 犯罪を犯した年齢で裁かれたり裁かれなかったり 平等とか自由とか権利とか 誰が誰のためにそれらを守っているんだろう。 「罪を償う」というのは何をもって誰が決めるんだろう。 第三の時効は半落ちで有名な横山秀夫さんの短編集。 短編集なのでテンポがよく 「あ~、最初のこれはここにつながるのね」といった感じ。 登場人物も魅力的で、このままドラマになりそう。 逆に、なじめないのは川上弘美さん 芥川賞を取った「蛇を踏む」も 友達から薦められた「おめでとう」も まったく良さが分からない。 アマゾンのレビューではかなりいい評価なのに。 いつも、途中までは 「おもしろくなるかもしれない」と思って 我慢して読み進めていくのだが 最後を見ることなく力尽きる・・・。 でも、世の中には 「乱歩賞なんてどれを読んでもおもしろくない」 と感じる人もいるんだろうなぁ。
by nobiko9
| 2005-09-22 01:30
| 考エル
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