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2005年 06月 24日
2番目の彼氏 その後
 
米と付き合っている間

米のことを好きだった女友達とは
見た目上、普通の関係を保っていた。

会えば話もしたけど
米の話題を出すことはほとんどなかった。


米と付き合う時
彼女達には米の話をしない、と決めた。

そして彼女達に何を聞かれたとしても
「うまくいってる」と答えようと決めていた。


米と別れて

一週間で5kg痩せて
やっと活動できるようになって

彼女達の気持ちも考えず
自分自身のけじめだからと
私は彼女達を一人ずつ呼び出した。


「聞きたくないかもしれないけど一応話すね。
 米と別れたよ。なんか、ずっとごめん。」


一人は後から乙葉のことを聞いて
自分のことのように怒ってくれた。

一人は人目もはばからず二人で泣いた。

一人は 「そっか。」とだけ言った。
彼女だけはその時もまだ米のことが好きだったと思う。


それから何年もたって
やっと彼女達と話ができるようになった。

米とのことを笑って話せる子もいる。
彼氏ができた子もいる。

時間て、すごい威力を持っていると思った。


その一方で
「どちらとも付き合わない」と言っていた米は
やはり乙葉は付き合うようになっていた。

学校で二人が並んで歩いているのを見るたびに
私は自分がどこにいるのか分からなくなった。

頭がおかしくなりそうだった。
実際、どこか狂っていたと思う。


二人は私の友達からいろいろと言われていた。


そして米はその愚痴を私に言った。
乙葉との愚痴も私に言った。

そんな下らないことでも、米と連絡がとれるだけ嬉しかった。

最後くらいちょっとはいい女として
米の記憶に残りたかった。


それでも
米のことを諦めなきゃいけないのは分かっていた。

米のことを考えなくなりたくて
毎日のように友達と遊ぶ予定を入れまくった。

何もしたくない時はひたすら家で泣いていた。
なぜだか、友達に頼ることはできなかった。


そして卒業式の日

別れてから半年以上も経ち
会えなくなることでやっと忘れられると思った。

人気のない校舎の階段で
久しぶりに話をした。

泣きながら、笑いながら

あぁ、この人のこと
ものすごく好きだったなぁ、と思った。


最後に、軽く抱き合って

誕生日にもらった指輪を
米のシャツの胸ポケットに返した。


その日の夕方
並んで帰る米と乙葉の後姿を見ながら
私の学生生活も終わりを告げた。


私もしばらくして社会人としての生活が始まり
米のことは記憶から薄れていった。

そして、3番目の彼氏、こあらと出会ったんだ。
 

by nobiko9 | 2005-06-24 02:53 | 恋愛スル


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