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2009年 04月 15日
背中から見る空5。
自分の好きな作家
自分の好きな本たち

それを自分の好きな人が読む
なんて幸せなことだろう

私は心躍らせながら梅に貸す本を選んだ


数日後

待ち合わせの公園に
何年か前に一緒に線香花火をしたあの公園に

向かう途中にふと思いついて
コンビニに立ち寄った

四角いキャラメルと
小さなチョコレートの包みを買った

公園に行くと反対方向からちょうど梅がきたところだった


「はい。この間言ってた本。」

「お。サンキュー。」

「と。これ。バレンタインデーだから。」

「なんだよ、これ。パチンコ?」

「違うよ!さっきコンビニ行ってきたの!!」


それから居酒屋に行って
お腹いっぱい食べて飲んでさよならした


そう
きっとこれくらいの距離がいい


たまに会って

馬鹿なことを言って

美味しいものを食べて

酔っ払ってもきちんと帰る


私は梅に会うともっと人生に向き合わなきゃと

もっと自分を磨いて努力し続けなきゃと思う


私といて楽しいと思ってほしいし

何より梅にとってカッコイイ人間でありたい


あぁ本当に

私は梅のことが大好きなんだと

梅の後姿を見送るたびに思う



そして同時に
大好きな今の彼について考える。

by nobiko9 | 2009-04-15 00:49 | 恋愛スル


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