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2009年 07月 27日
久々の梅登場。part6
 
カジュアルな二人で入っても違和感がなくて
1000円くらいのランチで美味しくて満足できる

全てを満たしているわけではないが
ここは比較的お気に入りのお店だ


小さなテーブルに向い合せに座って
なんだか、今頃になって緊張してきた

仕事の話とか、向こうでの生活とか
他愛もない話をする


それぞれに頼んだ料理が運ばれてきた


 「ほんと、のびはこういう洒落たとこ知ってるよな。
  お。これ、ウマイな。」


その言葉が聞けて少し安心した
今日の一つ目のハードルをクリアした気分になった


 「えへへ。お店はちょっと狭いけど、料理は好きなんだよね」

 「ここは来たことあるんだ?」

 「さすがにね。久しぶりに一緒にご飯食べるのに
  新規のお店にトライする気にはなれないよ。
  それなりのトコロにお連れしないと(笑)」


美味しいご飯を食べながら

前日のダイビングや、共通の友達の話や
ロマンティックにはほど遠い結婚話や

たまにはシラフで会うのもいいかもしれないと思った


お店を出ると、外は真夏のような暑さだ


 「どっか行きたいとこある?」

 「そうだ、俺。ワイシャツ見たかったんだ。」

 「お店、近くにあるの?よし、行こう!」


大通りの真ん中をゆっくりと歩き出す


 「なんでさ。歩行者天国なのに、みんな歩道を歩いてるんだろうね。」

 「日本人だからじゃね?みんなと同じが好きなんだよ。」

 「えー、もったいない。
  せっかくなら広い車道のほうが断然気持ちいいのに。」


子供のように大きく手を振って
さんさんと降り注ぐ太陽の下を二人で歩く

こんな歳にもなってまだ日焼け止めすら塗らず
ましてや日傘なんて生まれてから買ったこともなく

また黒くなっちゃうなーと隣を見て
でも梅と一緒に歩くなら、それもいいかと思い直した。
 
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by nobiko9 | 2009-07-27 20:31 | 恋愛スル
2009年 07月 25日
久々の梅登場。part5
 
イライラする

なんで、なんで
この広い駅でこれだけのコインロッカーがあって

一つとして空いていないんだ


駅にあるコインロッカーの多さに驚き
そしてこんなにも需要があることを初めて知った

興味のないもの、必要のないものはここまで
自分の視界に入ってこないものかと感心した


 「いったいさ、誰が使うの?っていつも思ってた。」

 「それはさ。今の俺みたいな人が使うんでしょ(笑)」

 「だからってこんなに空いてないなんて思わないよー」


少し離れた場所にやっとのことで荷物を押し込め
身軽になった私たちはお昼に向けて歩き出す


 「そういえばさ・・・」


見ると梅の手の中には

家や自転車の鍵がジャラジャラとくっついた
首の取れかけた生茶パンダのキーホルダーが握られていた


 「なんか、これ。もうとれそうなんだけど。」

 「ちょっ。もうほとんど取れてるじゃん。」

 「ちぎれたら、胴体部分やるよ。俺、頭ね。」

 「はぁ?頭ならこれが何か判別できるけど
  胴体のみって、何が何だかまったく分かんないよ。」


梅は2/3ほど切れた首をパカパカしながら遊んでいる


 「イタイヨー。タスケテー。」

 「ほら!そういうことやるから頭取れるんだよ!!」

 「いつもドリンクのおまけについてるような安物のおもちゃ
  適当につけてるからなー。」


なんか、変だ

酔っ払ってない梅ってこういう人だったっけ


というか実は
夜の飲みなしで会うなんて、とても久しぶりのような気がしてきた

思わず笑みがこぼれて
なんだかくすぐったい気持でゆっくりと歩き続けた。
 
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by nobiko9 | 2009-07-25 11:27 | 恋愛スル
2009年 07月 24日
久々の梅登場。part4
 
当日は地元の駅前で待ち合わせ

約束の時間より5分早くついて柱にもたれながら本を読む


しばらくすると携帯電話が震えた


 「おいっす。どこ?」

 「え?・・・っとねー。」


急いで本を鞄にしまい、辺りを見回す
と、すぐ近くにいつも通りの格好の梅を見つけた


 「あれ?スーツじゃないの?」

 「スーツじゃないよ。暑いじゃん。」


そう笑ってキャリーケースをゴロゴロと引いて行く


向こうでも走っているから色が黒いのかなぁ
やっぱり綺麗な身体してるなぁ、と思わず後ろ姿に見とれた

見とれながら自分は本当に馬鹿だなぁと気がついて
走って背中に追いついた


電車の中で向かい合っていても不思議なことに
久しぶりに会った気もしなければ、妙な緊張もなく


「何で誘ってくれたんだろう」とか
「梅は私のことをどう思っているんだろう」なんて

まったく頭の中に浮かばなかった


ただ、久しぶりに地元に戻ってきた大切な休日を
私と一緒に過ごしたいと思ってくれたことが嬉しかった

そう思ってくれた梅に私ができることといえば
一緒の時間を「楽しい」と思ってもらうことくらいしかない


ご飯食べるお店
いろいろ考えていたけれど

この恰好でこの雰囲気だったらあのお店にしよう
その前に、梅のキャリーケースをコインロッカーに入れて
そしたらどの出口で出るのが一番近かったっけ・・・

あぁ、考えることは、なんでこんなに楽しいんだろう。
 
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by nobiko9 | 2009-07-24 01:16 | 恋愛スル
2009年 07月 22日
久々の梅登場。part3
 
そして同時に今の彼のことが頭をよぎる

もし彼が


以前に告白して振られた女性と友達付き合いを続けていて

未だに彼女のことを何らかの感情を持って忘れられずにいて

彼女から誘われようものならホイホイと付いて行くのだとしたら


ものすごく嫌だと思うとともに
仕方ないなぁと思う自分がいる

少なくとも「行かないで」とは言わない


「私はあなたを許すから、あなたも私を許してね」ではなくて

「私に会いたいと思う人がいということは
 彼にもそう思う女性がいる可能性が十分にある」というだけだ



すべての事柄は単純な選択の積み重ねであって


例えば、私が今の彼と付き合っていて浮気をしないのは

「彼が浮気の事実を知って悲しむのが嫌だ」ということと
「私が誰かと浮気をしたい」ということを天秤に掛けて

前者を選択しているに過ぎないように


私が梅に会うのは

「彼がこの事実を知って悲しむのが嫌だ」ということと
「私が梅に会いたい」ということを天秤に掛けて

後者を選択しているに過ぎない


私が後者を選択するということはイコール
今の彼がこのような論理で後者を選択することがあり得るということに他ならない


そして私はずるい人間だから
もし彼が梅と会った事実を知って悲しんだとしても

「男友達と会うなんてたいしたことではない」と
言い切ることができると思っている



あー、やめやめ



なんだかんだ偉そうな御託を並べたところで

こんなことを考えたのはコンマ何秒の話に過ぎなくて


要は

梅に会えるということだけで、ウキウキしている私がいたってことだ。
 
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by nobiko9 | 2009-07-22 20:22 | 恋愛スル
2009年 07月 21日
久々の梅登場。part2
 
メールを見た時の驚きなど微塵も感じさせたくなかった

何事もなかったかのように

もちろん何事もないのだから
それは当然なのだけれど

たまたまダイビングに行っていたので海の写真を添付して
サラリとした雰囲気でメールを返した

返信はすぐにきた


  夏だな
  ゆっくりめで13時
  店は知らねー。
  よって、のびにまかせた


  地元?
  帰る荷物あり?


  荷物あるよ。ゴロゴロしたやつ。
  じゃまならロッカーにいれるさ
  地元じゃなくてよいよ


  ラジャ


「久しぶり」「元気?」「最近何してるの?」
そんな気まずさを増長させるような言葉は何もない

必要なこと以外、何一つ書かれていない
絵文字も色気もそっけもないメールが

「あぁ、梅なんだなぁ」と懐かしくなった



遠出したダイビングの翌日
お昼過ぎまでゆっくりしていようなんて
思ったことなどすっかり忘れて

どこで梅とランチをするか
めまぐるしく頭を働かせている私がいた。
 
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by nobiko9 | 2009-07-21 23:04 | 恋愛スル
2009年 07月 14日
久々の梅登場。part1
 
 おいっす

 明日の昼間あいてる?
 俺が帰る前にランチでもいこーぜ


梅からだった
4月に会って以来、実に3カ月ぶりの連絡だった

彼は仕事で出張することが多く
忙しい時は週末も東京に戻って来られないらしかった


そっけない文面を見た途端に私は
梅の声や指や笑顔をすぐに思い出せることに驚いた


そしてそれは同時に


あの当時の自分の気持ちを思い出すということで
悲しくて、落ち込んで、どうしようもなく切なくなった


切なさを見極めるためなのか埋めるためなのか
理由なんて馬鹿らしくて考える気にもならない

私は梅に会いたいと思った
ただ、会いたいと思った


 はろー。

 ランチいいね。最近めっきり飲めなくなったし(笑)
 12時くらい
 
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by nobiko9 | 2009-07-14 01:10 | 恋愛スル
2009年 07月 01日
明日はきっと客先で頼られる。
 
好きの反対は無関心だとよく言うけれど

負の感情を持たれた時こそチャンスなのだ


同じことをやってもプラスに振れる
インパクトが断然違う


「あなたのために」「あなただけに」


まるで詐欺師にでもなった気分だ


「あなたのことを精一杯心配して、努力して
 何とか助けになりたいと思っていますよ」

こんな分かりやすいアピールが

こんなにも効果的だとは思わなかった


怒っていた客は猫なで声で私を呼び

そして怒りの矛先は本来の方向に向けられる


しめしめ。
 
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by nobiko9 | 2009-07-01 23:21 | 考エル