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2009年 04月 25日
背中から見る空6。
今の私の気持ちが

浮気や彼に対する裏切りと同種なのかを考える


梅への気持ちが

例えて言うなら好きなアイドルへの思いと
何が違うのかを考える



電話やメールをすれば繋がる距離

一生涯辿り着くことのできない距離


梅からの愛情もセックスも依存もない

「いる」という事実自体が支えになることがある



もし今の彼にそんな彼女がいたら
まだ一度限りの浮気のほうがマシだと思う

たちが悪い
始末に負えない


きっとすべてに誠実に生きていくことを選ぶとすれば
今の彼と別れなくてはいけないのだと思う

梅のことを忘れてから改めてスタートラインに立って
新しい人との関係を始めなくてはいけないのだと思う

彼のことがとても好きで大切にしたくて
傷つけたくなくて失いたくなくて

こんな自分を受け止めてほしいなんて思いもしない


こんな自分を知られるくらいなら理由も告げずに姿を消したい


梅のことは好きだけど君に対する気持ちとは種類が違うんだなんて
浮気している人が使う常套句のようじゃないか



ごめんなさい
それでもあなたのことが好きな気持ちは本当です

これからも一緒にいたいんです
そばにいて下らないことを言いながら笑い合っていたいんです

馬鹿な私にはどうすべきかなんて分からないけれど
今すぐにでも会いに行きたいです。
 
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by nobiko9 | 2009-04-25 02:38 | 恋愛スル
2009年 04月 15日
背中から見る空5。
自分の好きな作家
自分の好きな本たち

それを自分の好きな人が読む
なんて幸せなことだろう

私は心躍らせながら梅に貸す本を選んだ


数日後

待ち合わせの公園に
何年か前に一緒に線香花火をしたあの公園に

向かう途中にふと思いついて
コンビニに立ち寄った

四角いキャラメルと
小さなチョコレートの包みを買った

公園に行くと反対方向からちょうど梅がきたところだった


「はい。この間言ってた本。」

「お。サンキュー。」

「と。これ。バレンタインデーだから。」

「なんだよ、これ。パチンコ?」

「違うよ!さっきコンビニ行ってきたの!!」


それから居酒屋に行って
お腹いっぱい食べて飲んでさよならした


そう
きっとこれくらいの距離がいい


たまに会って

馬鹿なことを言って

美味しいものを食べて

酔っ払ってもきちんと帰る


私は梅に会うともっと人生に向き合わなきゃと

もっと自分を磨いて努力し続けなきゃと思う


私といて楽しいと思ってほしいし

何より梅にとってカッコイイ人間でありたい


あぁ本当に

私は梅のことが大好きなんだと

梅の後姿を見送るたびに思う



そして同時に
大好きな今の彼について考える。
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by nobiko9 | 2009-04-15 00:49 | 恋愛スル
2009年 04月 10日
背中から見る空4。
電話が鳴った
梅からだった

梅と連絡を取ることはほとんどない

数ヶ月に一度
どちらかが思い出したように飲みに誘うくらいだ

それだっていつもメールだし
用事があれば「また今度」で

それからまた数ヶ月音沙汰なし

だから電話がかかってくるなんて本当に珍しいことだ


「もしもし。」

「おう。」


なんだか「どうしたの?」って聞いたら
「何でもない」って言われて終わってしまいそうで

仕事の話とか友達の話とか
当たり障りのないことばかりを話していた


「でさ。そう。今日電話したのってさ。」

「うん。どうした?」

「本、何か面白いのある?」

「本?」

「何かお勧めがあるかなぁと思って。」

「いや、うん。最近また結構読んでるからあるけど
 何冊か見繕って持ってこうか?」

「お。サンキュ。」


歴史ものやビジネス書を読んでる印象のある梅が
私が好きな小説を読んでいる姿を想像できなかった

それでも私は大量にある本の中から
梅に読んで欲しい本、面白いと思ってくれそうな本
ジャンルが重複しないようなラインナップを

即座に頭の中で考えていた。
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by nobiko9 | 2009-04-10 00:20 | 恋愛スル
2009年 04月 04日
背中から見る空3。
パーカーの背中を引っ張りながら呼び止める

「梅!」

「あぁ?おー、おはよう。この電車だったんだ?」

「いつもはもうちょっと早い電車。
 今日は寝坊したから。」


少し話をして 笑顔で手を振って別れた


小走りで階段に向かう途中
あまりの可笑しさに笑みがこぼれる


なんだ

私まだ 梅のことが好きなんだ


なんだ それだけのことか


あれだけきっぱりと振られて
やっとの思いで普通の友達になって
あんなに優しくて大好きな彼氏がいて

そんなことを
好きではない確からしい理由をいくら挙げても

何の意味もない


面白いなぁ
私ってこういう人間なんだなぁ

この歳でそういうことに気づくのも興味深いなぁ


ふられてから1年以上が経って
だいたい 最後に会ったのっていつだったっけ


そうだ。確か梅からいきなり電話があったんだ。
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by nobiko9 | 2009-04-04 10:59 | 恋愛スル
2009年 04月 02日
背中から見る空2。
ハイヒールの音を響かせながら
夢の中で見たのと同じ景色の中を走りぬける

空の色なんて気にする余裕もなくて
耳障りな音は気にしないフリをして

夢の中のほうがよっぽど人間らしい感情があるような気になった

駅の階段を駆け上り 悪いと思いながらも電車に飛び乗ると
周りの人の視線が冷たいように感じる

駅をいくつか通り過ぎて
線路沿いに咲く白や紫の花を見ながら こっそりと息を整えた

乗り換えの駅について
ぼんやりとしながら電車を降りる


私の少し前を 見覚えのある背中が歩いていた

一瞬見間違えたかと思った
でもあの髪形も 白っぽいパーカーも 変わっていない

少し早足になってその背中を追いかける

届きそうで届かない
いっそのことこのまま声をかけないほうがいいのかもしれない

そんな気持ちとは裏腹に
私は声を掛ける。
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by nobiko9 | 2009-04-02 23:52 | 恋愛スル
2009年 04月 01日
背中から見る空。
夢を見た


豆が体育座りで広い廊下の端に座っていて
私は後ろから包み込むように寄り添っている

彼の背中は私の記憶よりもずっと広くて
一緒にいるだけでなんて落ち着くんだろう

豆は私が好きな英詩の歌を口ずさんでいて
それを心地よく聞きながら 意外に上手いな なんて思ってる


そこで目が覚めた
頭が重くて すぐにまどろんだ


商店街を駅に向かいながら歩いている
なぜか私はとても機嫌が良くて

一人なのに今にも歌いだしそうなくらいだ

右折したところで真っ青な空が目に飛び込んできて

あぁ こんなに気持ちいいなんて
こういう感じって夢じゃないんだよな なんて思った


そこで目が覚めた
なんだか奇妙な心持ちだった


すっかり寝過していて 私は慌ててベッドを飛び起きる
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by nobiko9 | 2009-04-01 21:26 | 恋愛スル