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2008年 07月 15日
オカピとデートする。part2
  
一呼吸置いてから私はゆっくりと、だが一気に話し出す



  別に理由なんてないよ。
  暑いのもあるし、体調が良くないってのもある。

  でも、待ち合わせした時にあなたが送ったメール。覚えてる?

  「予定より早く行けるかも。早めに行って買い物でもしてて」

  凄くイラっとしちゃったの。うん、知ってる。
  理由なんて分からないよね。

  ああいう言い方がすごく嫌いだけ。
  なんで常に私はあなたの行動を基準に動かないといけないわけ?

  誤解しないで。
  早く会いたくないってわけじゃないんだよ。

  そこにはさ「私は早く来てあなたを待っていて当然」
  「常に俺の為に時間を使ってほしい」って気持ちが見えて
  それを強要されている気分になるの。

  例えばさ「私に何か用事があるかもしれない」とか
  そういうことって想像できないわけ?

  「予定より早く行けるかもしれない。
  本屋にでも行ってるから、もし早く着くようだったら連絡して?」
  くらいのことは言えないわけ?

  そんなことをね、普通の時はなんでもなさすぎてスルーできるんだけど
  今日みたいな日は思わず言ってしまいたくなるの。



と言い終わってオカピの方に向き直したところで
エレベータの扉が開いた


  なんてことを言ってもしょうがないでしょ。
  単に「あなたはこういうメールを送る人なんだ」
  って、そう思うだけだから。ついたよ。


エレベータを降りてぐるりと店内を見渡す
どの席に座ろうか考えながら

そうか、驚いたことを取り繕おうとすると
この人はこういう顔になるのか、と妙に納得した


そのカフェはビルの屋上にあって
店の半分はテラスになっている

外は晴れていて、大きな空が気持ちいい


あぁこれだけで
私はこんなにも満たされた気持ちになれるのに。
  
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by nobiko9 | 2008-07-15 23:19 | 恋愛スル
2008年 07月 12日
オカピとデートする。part1
 
その日はなぜか朝からイライラしていた

理由は忘れた

体調が悪かったのか
蒸し暑かったのか

もしかしたらその両方だったのかもしれない


電車で待ち合わせの場所に向かう途中
数時間前にオカピから送られてきたメールを思い出して

また少しイライラが増した


  予定より早く行けるかも
  早めに行って買い物でもしてて



案の定オカピは先についていて私を待っていた

最初の約束よりは15分早くついたが
おそらく彼は30分くらい待っていたのだと思う


「お待たせ。ちょっとあそこの洋服見てもいい?」


そう言ってお店に入る

取り立てて欲しいものはない
蒸し暑い外の空気から少しでも離れたかった


「あっつい。お茶しに行こ?」

「え?もういいの?」

「うん。ちょっと見たかっただけだし。」


公園の脇を通ってカフェに向かう
裏道なのに意外にワカモノがいっぱい歩いている


「この上。」


小さな看板がなければカフェがあるとは気づかないだろう

階段で2階まで上がりそこからエレベータに乗る
なんだか身体がぐったりと疲れていた


「あー。駄目だ。ごめん、今日。なんか物凄くイライラしてる。」


思わず「もう帰ろう」と言いそうになったが
悲しそうなオカピの顔を想像するとそれも酷いと思った

機嫌が悪いのに一緒にいることがいいことだとは思わない
理由のない不機嫌はまったく生産性に欠け良いことなんて一つもない

その原因があなたにあるのなら話は別だけれど
そうでなければまた楽しくなれる時に一緒にいれればいい

でもきっとオカピは
それでもいいから一緒にいたいと言うのだろうと思った


「どうした?何かあったの?」


私はオカピのほうをチラリとも見ず
エレベータの回数表示をぼんやりと見ながら

さて、なんて答えようかと考えた。
 
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by nobiko9 | 2008-07-12 12:23 | 恋愛スル
2008年 07月 02日
最近ののびこ。
  
好きだとか
一緒にいたいとか
大切にしたいとか

そういうプラスの感情の対極にあるのは


疲れる
面倒くさい
興味がない

そんな種類の感情だと思う


嫌いだとか
責任があるからとか
義務があるからとかは

おそらくグレーゾーン



仕事が忙しいのに
合間をぬって会いにくるオカピ

会いたいとか一緒にいたいとか何かをしてあげたいとか
そんな能動的で強い感情はどこにもなくて

会いたいなら会いにくればいいじゃないかと思う


そこには何の責任も義務もない

会うか会わないかの選択を迫られて
断る理由がないからにすぎない


例えば新彼の悲しむ姿はその理由にはならない

悲しむくらいだったら最初から私との関係を望まなければいいし
彼の姿に心を痛めるくらいだったら最初から受け入れなければいい

第一、オカピ対私に関する行動の原因を
新彼にしてはいけないと思っている自分もいる


オカピのことをそこまで好きでないのなら
付き合いなんて早く止めればいいのかもしれない

なんとなく始まったものなんだから
なんとなく終わってもいいのかもしれない

でもそれを言うなら

なんとなく始まったものが
なんとなく続いていてもいいのかもしれない


始まりがそうであったとしても
終わりにはきちんとした理由が必要だと思うのは

私だけだろうか

結婚は若さと勢いでできるけど
離婚には体力と根気が必要だというようなものだ(・・・違うか)


ある意味そこに私の意思はないわけだが
他人に選択を任せているというのはその人を尊重しているように見えて

その実
責任を預けて非難を避けているにすぎない

責められず怒られず強要されず
私は私が一番楽な道を採っているんだろう


オカピが私と同じなのは
今あるものから変化を求めていないことだ

仮にこのバランスが崩れたらきっと疲れて面倒になって終了だ


純粋な人を傷つけることが悪くて
そうでない人間を傷つけることが許されるとは思っていないけど

私にしていることと同じことを私がしても許されると思っている

逆に言えば私がしてきたことを誰かにされたとしても
何の文句を言うこともできない


恋愛は

答えを迫れば終わる場合もあるし
迫らないと終わる場合もある

でも
前者のほうが圧倒的に多い


理由は
決めること、考えることすらも面倒になるからだ

それだけ。
   
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by nobiko9 | 2008-07-02 12:08 | 恋愛スル