2008年 10月 07日
恋に落ちる。Part9
 
二度唇を合わせてから

彼が少しかすれた声で言った


  「俺・・・、のびのこと好きだから。」


何て言っていいのか分からなくて私からキスをした

抱き合って彼の首に顔を埋めて彼の匂いに包まれて
こんな馬鹿みたいな奇跡が起こっていいのだろうかと思った


  「ごめん。観覧車の中で言おうと思ったんだけど言えなかった。
   順番逆になっちゃったけど、ほんと、大好きだから。」

  「・・・私、面倒くさいよ?」

  「だーかーらー。そういうネガティブなこと言わない!」

  「・・・。」

  「ん?」

  「・・・・・・。」

  「なーに?(笑)」

  「好きな人が・・・自分のこと好きだって言ってくれた・・・。」

  「だから。普通だよ?」

  「全然普通じゃないよ。奇跡みたいなものだよ?」

  「俺は、今までのびが好きだとか可愛いとか言われてこなかったのが
   不思議でたまんない。前の男がおかしいだけだから。」


以前だって不幸だったわけじゃない
好きな人と一緒にいられて幸せだった


  「これはさ、付き合うってこと?」

  「なんで?付き合わないの?付き合おうよ。」


なんだか頭も心もぐちゃぐちゃになって
感情が抑えきれなくなって涙が止まらなくなった

男のことで嬉しくて泣くなんて初めてかもしれない


  「なんで泣いてるの(笑)」

  「・・・ごめん。分かんない。
   でも嬉しいからだから・・・。」


頭も心臓もそれこそ身体中が
一分の隙もなく喜んで大声をあげている

それらは溢れて涙になってボロボロと止まらない

彼が私の髪を梳きながら困ったように笑った


  「俺、告白して泣かれたの初めてだわ。
   なんか、これはこれでちょっと嬉しいかも。」

  「・・・・・・バカ。」



涙を拭ってくれてまた、キスをした。
 
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by nobiko9 | 2008-10-07 10:00 | 恋愛スル


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