2008年 03月 10日
言葉の効用 part1
 
お昼過ぎ、彼にメールをした


  ご飯でも食べ行かない?

  ん~、おねだりのインパクトが足りないな。
  それと食事だけで良いの?24時には帰らないといけないんだけど。


なんか
ものすごく

期待されていることは分かっているけど
何をどう言えばいいかも分かっているけど

カチンときた
そして急激にめんどくさくなった

私はそこで楽しみたくはないと思った
そして少し考えて返信する


  じゃーやめとく。

  そう来たか。最も悲しい回答です。
  それでも逢いたかったよ。


少し考えて、今度は返信しなかった
こんなことで終わるならそれはそれで面白い

それでも何度か携帯電話を手に取って迷いはした
が、メールを打つほどの気持ちにはなれなかった

夕方、ディスプレイに向かって仕事をしていると


  「野比」


呼ばれた気がして顔を上げた
そこに、彼がいた

私は慌てて席を立って彼の元に行った


  「何やってんの?」

  「下行って話そう。」


エレベータで1階の喫煙室に向かう

他のフロアに別のグループが常駐しているので
彼がここに来ても何の不思議もないが

私のためにわざわざ来てくれたのだと分かっていた


  「迷惑だった?」

  「そんなわけない。」

  「じゃぁ、どう思った?」

  「びっくりしたけど・・・。嬉しいよ。」


それは100%じゃないにしても本心だった


  「よかったぁ。俺、すごい緊張してあの部屋入ったんだぜ。」

  「でも来るなんて思わなかった。」

  「15分経っても返信無くて、仕事もやる気しないし。
   用事作ってこっちに外出にしたんだ。だって、会いたかった。」

  「私だって会いたかったよ。だからメールしたじゃん。」

  「それでも、あの返信はないだろ。悲しくなる。」


彼はいつも感情を言葉に表す努力をしているし
それをこちらにも求めてくる


  「俺、17時から向こうで打ち合わせあるから
   終わったら交差点の所にあるカフェで少し話そう。」

  「うん。私も終わったら連絡する。」

  「はぁ、来てよかった。」


上に戻る二人きりのエレベータの中
そう言って彼は私にキスをした
 
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by nobiko9 | 2008-03-10 14:11 | 恋愛スル


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