2008年 02月 29日
視線。
 
前方でザワザワと人の動く気配があって
やっとのことで人の波が動き出した

皆、整然と左側にあるゲートに吸い込まれていく

ぼんやりと見ていたその視線を戻そうとして
私は息を飲んだ

ゲート近くにいる4,5人の男の顔に
見覚えがあったからだ


彼らの横を通り過ぎる時は帽子をさらに深くかぶり
自分のつま先だけを見ていた


考えてみれば、この先行発売のCDを買うために
彼らがここにいても何の不思議もないと思った

自分の心臓の音を鎮めながら
ゆっくりと動く列に従う

ゲートをくぐったその先に受付が見えた
と、そこで

持ってきていたはずの葉書がないことに気付く
あれがないとCDが買えない


舌打ちをしたい気分になって私は
友達に断って急いで車に向かう

助手席にも後部座席にもない
ダッシュボードを開け、トランクを開けてやっと見つけた

その葉書を手に、小走りで戻る
急がないと


すると、さっきまでゲート近くにいた彼らが
列に並んでいた

その中心に


がいた


髪型も雰囲気もかなり変わっているのに
私は彼が豆だと一瞬で理解できた

豆の幼馴染達は私には気付く気配もなく
何やら楽しそうに話をしている


視界がどんどんクリアになっていって
豆から目を逸らすことができない

行ってはいけないと思っているのに
自分の足を止めることができない

豆の視線が上がり、私を捉えようとしたその瞬間



目が覚めた
そんな午前3時

死にそうに
腹が痛い


誰か
いっそのこと殺してくれ。
 
 
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by nobiko9 | 2008-02-29 09:53 | 考エル


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