2008年 02月 20日
4019 part3
 
その日のメンバー
私の最初の上司、派遣で一時期に一緒に仕事をしたことがある彼女
そして喫煙組としてなぜか私たち三人と仲の良かった彼が呼ばれていた

彼とは同じ会社だというだけで仕事上での繋がりはなく
誰かの送別会などで数回飲んだことがあるくらいだ

会社を辞めて数年経った今

元上司や彼女とはたまに連絡を取り合っていたが
彼は半年くらい前に一度すれ違っただけだった


道に迷っていた彼女が店に現れたのは
私が彼と二人でいる空気に慣れた頃だった

彼女が到着してからの私は自分の役割を変更した
彼女は確実に聞き役よりも話し手だからだ

どうやって彼女の話を聞き出して場を盛り上げるか
そんなことばかりを考えていた


元上司は仕事が忙しく
来ること自体が難しそうに思えた

だがしばらくすると彼の携帯に電話が入り
こちらに向かっているとのことだった


今思えば、ここで元上司が来ていなかったら
最後まで彼と彼女と私の三人だけであれば

私の役割も変わることはなかったし
飲み会もこの店できっとお開きになっていたのだろう


電車で帰ることを考え、お酒をあまり飲みたくなかった私は
最初のカクテル以降ずっとソフトドリンクを飲んでいた

遅れてきた元上司は
疲れが溜まっているのかいつもよりも少量で酔っているようだった

彼と彼女も気付けばワインを飲んでいて、やはり酔っ払っていた

銀座のお店を出て24時前
私の記憶力が良ければ、彼女の電車はもうないはずだ

彼が元上司に尋ねる


「どうしますか?」

「彼女はもう電車ないんだろ?」

「はーい♪飲みまーす!」

「なに、おまえ、チケット持ってるの?」

「1枚なら出せますよ。」


営業の彼が持っているタクシーチケットで
彼女と私が一緒に帰るなら、ということで話がまとまった

こういう展開もたまにはいいかもしれない
私達は彼らが行きつけにしているバーに足を向けた


年齢不詳のマスターが一人でやっているそのお店は
カウンター10席程度で、心地よいジャズが流れていた

通常、4名様はお断りするんですよ
でも今日はもう他のお客様も見えないと思いますし、特別ですよ

そう、マスターは苦笑いをした


四人なのでカウンターのL字部分に2人づつ座った
奥から元上司、彼女、私、彼の順だ

薄暗い店内に
出されたお絞りの良い香りが漂う

どっちみち帰りはタクシーだし
きっと少しはおごってくれるだろうし
こういうお店のお酒は美味しいだろうし

そう思った私は何を飲むかを思案し始めた。
  
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by nobiko9 | 2008-02-20 12:58 | 恋愛スル


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