2007年 12月 29日
聖なるクリスマスの正しい過ごし方。Part7
 
  「えー。そこのペアずるくない?」

  「ずるくない。ずるくない(笑)」


茶化すマスターに笑って答える祥吾

ただでさえ緊張する
自分が常連でないお店でのトーナメント

私は純粋に
知り合いの祥吾とペアになれたことに安堵していた


12人で6チーム
3チームに分けてロビン

抜けた2チームで決勝

そこそこバランスの取れた私たちのペアは
全勝でロビンを抜けて決勝に進んだ


店内を暗くして音楽を止めて
今まで騒いでいたお客さん達も息を飲んでゲームを見守る

シーンとした空間に
「ヒューン、ヒューン・・・」とダーツの電子音だけが響く


いつものゲームでは生まれないような張り詰めた空気の中
私のダーツはいつも以上に入らない


  「ごめん」


戻ってきて祥吾と手を合わせるたびに
その言葉が口をつく


  「大丈夫。落ち着いて、さ。」


祥吾は笑って言う

野球好きな人にとって野球選手がかっこよく見えるように
ダーツをする人間にとってダーツが上手くて自信のある人は

それだけで素敵に見えてしまうから困る

「Aフラ以上ある人じゃないと男として見れない」
と言って憚らないダーツ友達もいるくらいだ


01を落してクリケットはかろうじて取る
3レグ目はクリケット

途中までは良い勝負だったものの
中盤で相手ペアの女性が20の6マーク

折れた心が戻らないまま終了してしまった


  「あー。まじゴメン。自分の下手さにへこむわ・・・・・・。」

  「あはは。
   たまにはこういう緊張感あるゲームもいいでしょ?(笑)」


終わった途端
猛烈な眠気が私を襲う

考えてみれば昨日もダーツをしていて睡眠3時間
京とご飯を食べてブーツで歩き回ってお酒も入って

立っているのもちょっとツライ


  「大丈夫?ちょー眠そうなんだけど(笑)」

  「あー。眠すぎてちょっとやばい。
   こないだも電車乗り過ごしたんだよね・・・。」

  「うちでちょっと寝てから帰れば?」

  「んー。どうしよかな。」


正直言ってどっちでもよかった


  「のびちゃん、始発で帰る系?」

  「なんか危ねーし、うちで少し寝かせてから帰らせるわ。」


祥吾が友達の問いにそう答えるのが聞こえた。
 
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by nobiko9 | 2007-12-29 13:31 | 恋愛スル


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