2007年 11月 15日
梅と紅葉を見に行く。Part8
 
週末に写真の整理をする。

紅葉200枚は60枚くらいに絞り込む。
我ながら、なんてマメに写真を撮っていることだろう。

これだけを渡すのもつまらないと思い
今まで二人で行った桜と紫陽花の写真も合わせて焼くことにする。

そう考えると

4月に桜を見て、6月に紫陽花を見て、そして紅葉
何気にイベントらしきことをやっている。


  会社のCDとライター使って紅葉アルバム作成完了!
  うーん。我ながら素晴らしい出来だわ。
  東京戻ってきたら連絡ちょーだい?
  お持ちいたします♪


出張で東京を離れている梅。
月曜日に送ったメールの返事が土曜にくる。


  CDクレクレ呑み
  今日?明日?それ以降?
  どれにする


こういうメールを見ていると

やっぱり週末を一緒に過ごすような特定の女性は
今のところいないんだろうな、と勝手な推測をしてしまう。

待ち合わせをして居酒屋へ。


  「ビール。」

  「と、ウーロン茶お願いします。」

  「なに?今日は飲まないの?」

  「生理痛からきた体調の悪さがまだ残ってるんだ。
   紅葉で嘘ついて会社休んだ分、今週はつらかった・・・。」

  「大変そうだな。」

  「だいぶ落ち着いた。ビールはやばそうだから止めとくけど
   焼酎はちょっともらおうかな。」


気のせいか
今日の梅は雰囲気が違う。

優しいし、なんだか柔らかい感じがする。
調子狂うな・・・。


  「そうそう、はい。CD持ってきた。
   桜と紫陽花も一緒に入れておいたよ。」

  「おー。俺らの旅が入ってるわけね。気きくじゃん。」

  「冬は樹氷かね。」

  「それはないな。俺、雪見たら登って滑りたくなるもん。」

  「あはは。それもそーだ。
   今年もどっか、一緒に滑りいこーね。」

  「スパルタだけどいーの?(笑)」

  「うん。よろしくお願いします、センセイ。」


普通に食事をして、普通に酒を飲む。
話は弾むわけでも無言になるでもない。

いつも通りだ。


だけど、確実に何かが変わったような気がする。
単に仲良くなっただけなのか、私の意識の問題なのか。

上手く言えない。
その正体を掴もうとするうちに、どんどん酔っ払ってきた。

店を出ると雨が降っていた。
かなり、降っていた。


  「傘持ってねーの?
   天気予報くらい見ろよ。」

  「だって家出る時に降ってなかったもーん。
   梅は持ってるでしょ?」

  「あそこから歩いて行けよ。濡れないし。」

  「はーい。」


道路を挟んだ建物の向こう側が屋根付きになっていて
私は一人で歩いていく。

しばらく進んで後ろを振り返ると梅がいない。

来た道を戻って辺りを探すと
梅が一人で傘をさして歩いている。

その後姿を見たらものすごく寂しくなって
置いていかれた気がして後を追った。

そのまま帰ってしまうのかと思ったら
梅は方向を変え、屋根の下を反対側から歩いていくところだった。

その姿はどう見ても私を探してくれている。

私は梅に駆け寄った。


  「どこに行っちゃうの。」

  「おぉ。いた。」

  「かえろ?」


そう言って私は梅の左腕をとる。
一段と強くなってきた雨の中、折りたたみ傘に寄り添って入る。

あったかかった。
ものすごく安心した。


ものすごく、幸せだった。
 
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by nobiko9 | 2007-11-15 10:17 | 恋愛スル


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