2007年 10月 25日
梅と買い物デートする。Part4
 
  「発見。」


店内に戻って梅のそばに行く。
問題ない。普通に声が出るし、笑顔にもなれる。

店を出て、代々木方面に歩き出す。
下りのエスカレータに差し掛かったところで、梅が言った。


  「そういえば。もうすぐ誕生日じゃなかったっけ?」


梅は本当に。
ムカつくほどにポイントをついてくる。

私が心の中で「梅が私の誕生日を覚えてくれてたら嬉しいのに」
と思ったことを知ってるんじゃないかと疑うほどだ。

内心の動揺を隠しつつ、平静を装って答える。


  「わー。よく覚えてるね。えらい。」

  「本のお礼にさ。何か欲しい物あんの?
   いや、無ければ別にいいんだけど。」

  「うーん。なんだろ。物欲あんまりないからなぁ。」

  「俺が聞かなくなったCDでもやろうか?」

  「それはないなぁ。今、CDはパソコンでしか聞けないし
   聞くには外付けのハコ付けないとだからちょっとヤダ(笑)」

  「まじかよ。」

  「全部mp3に落してくれるんならもらいたいけどね。」


そう言いながら。

こういう時間以上に欲しかった物なんて
はたしてあっただろうかと考える。


  「枕カバーと本棚欲しい。あと、ピルケースかな。」

  「ピルケースって薬入れるやつ?ハンズとかで売ってんじゃん。」

  「アジアちっくなのが欲しいな。」

  「むじーよ(笑)」

  「あはは。そっか。うーん。もういっこあるよ。
   梅の手料理、食べたい。」

  「台所貸してくれんなら、いつでも作ってやるよ。」


なんだか今日はもう。
これでいいなぁ。

これ以上いいことがあったら
しばらく何もなさそうだ。

誕生日覚えてくれてたのが嬉しくて
プレゼントくれようとしてくれたのが嬉しくて


幸せだなぁ。


でもその反面。

こんなにもどんどん好きになって
私はまったくウキウキしていない。

逆に心のどこかで
なんでそういうことを言うんだと思ってる。


これ以上はまったら
本当に引き返すことなんてできない。

いや。もう。

引き返すことなんて考えてない。
やっぱり「好きだ」と再確認するだけだ。


これくらい。
きっと普通のことだ。

仲のいい友達に対しては、ましてや
自分にプレゼントをくれた友人に対しては
これくらいのことは普通じゃないか。


そりゃそうだ。
自分だってそうするさ。


それが分かってもどこかで期待してる自分が嫌なんだ。
単純に、これだけを喜べない自分も嫌なんだ。
 
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by nobiko9 | 2007-10-25 09:18 | 恋愛スル


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