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2007年 10月 23日
梅と買い物デートする。Part2
 
でも、来たばかり
さらに。こんなに混雑した中でお茶をしようとは言いたくなかった。


  「おなかすいた。」

  「朝飯は食ったのか?」

  「リンゴ食べた。」

  「なんだ、それ?」

  「ちょっと何か食べてくる。」

  「どこに?」

  「うーん。そこらへん?そいじゃ後で。」


スタバもスタンダードバーガーズオッティモ
外まで人が溢れかえっている。

それらの店を横目にタカシマヤの食品売場に移動する。
焼きたてのパンを買い、コンビニでカフェオレを買い

ビクトリア前ののガードレールに座って食べる。
こっちのほうが数倍、安くて美味い自信があった。


  ビクトリアの外でのんびりしてます

  風邪ひくなよー

  あったかカフェオレがあるから大丈夫


カフェオレをすすりながら
道行く人々を眺める。


いい。

こんな東京の真ん中でパンをかじっていても
誰も私なんかに見向きもしない。

まるで私はここにいないみたいだ。

いない私が何を見ていても不思議ではない。

幸せで幸せで仕方ないカップルや
手を繋いでいるのに表情の硬いカップルや

いくら見ていても飽きることがない。

その中にはきっと
今の私達みたいに良く分からない関係の人達もいたんだろう。


小一時間そうしていたかもしれない。
梅がこっちに向かって歩いてくる。


  「何、買ったの?」

  「鞄とダウン。」

  「おぉー。結構買ったねー。」


そう言いながら歩き出す。
フォションのガラス張りの店内に呆れ
クリスピー・クリームの行列を冷やかす。


  「ちょっと見てくか。」


梅がそう言ってフランフランに入る。
私は一瞬、梅でもこういう店を見るのかと意外に思った。


  「ちょっといいなと思うゴミ箱があったんだけどさー。
   燃えるゴミ用と燃えないゴミ用と二つ
   一緒に持って帰ろうと思うとちょっと重いよね。」

  「俺は持たねーぞ。」

  「あはは。持ってほしいなんて言ってないじゃん(笑)」

  「一応な。先手を打って言っておかないとな。」


そんな軽口を言いながら、でも。

二人でパーティーの食材を買いに行くと
自分はビールやジュースの袋ばっかり持って
こっちには軽いのしか持たせてくれないこと、私は知ってるんだ。

一人で店内をブラブラとし
「あぁ、そういえば本棚も欲しかったな」と思って。


そして私は唐突に
こあら思い出した
 

by nobiko9 | 2007-10-23 09:34 | 恋愛スル


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