2007年 09月 04日
梅さん。part2
 
次の日曜日。梅とメールをしていた。

以前、酔っ払った彼は
見知らぬマンションの玄関で朝を迎えたことがある。


  ちゃんと帰れた?

  途切れそうになる記憶を必死で繋ぎ止めながら
  頑張って歩いて帰ってきた。
  そして自宅の布団の上
  よくできました♪

  おー。えらいっ!やればできる子だ。
  今日は遊ぶ元気、ある?

  元気はあるが時間がない
  夜なら大丈夫だよ。
  秋刀魚食いに行こうよ。


たまには外で食事をしたかったけど
いつも通り地元で待ち合わせをする。


  「手ぶらかよ(笑)」

  「だって持ってくるもんなんてねーもん。」


前から目をつけていた
美味しい魚を食べさせてくれるという噂の居酒屋に入る。


  「おつかれー。あ、昨日もお疲れさまでした。」

  「おつかれ!って、おい。なんかテンション低くないか?」

  「え?そんなことないよー。いたって元気です。」


まずいまずい。
なんだか梅のことを考えているとぼーっとしてしまう。

昨日ずっと働いていた分、今日の二人は饒舌だ。
そして話題はなぜか、ひょうさんの話に。


  「この間、初めてひょうさんと二人でクライミング行った。」

  「そうなんだ。どうだった?」

  「なんかさー。ほんとに勝手なの分かってるんだけど
   最近、ちょっと苦手なんだよね・・・。」

  「なんだよ、それ?(笑)
   前はあんなにぎゃーぎゃー言ってたじゃん。」

  「んー。登った後に食事してさ。」

  「ウキウキじゃねーか。」

  「そうなんだよ!昔だったらウキウキなはずなのに
   今はそれがめんどくさいんだよー。」

  「ひでーなー。」

  「それは私が一番分かってる。でも。同じことをされても。
   昔はそれが好き!だったのが、今となってはそれが嫌い!なの・・・」


それから私は雅さんと別れたことや
ひょうさんとキスしたことなんかを話した。


  「てか、いつの間に付き合っていつの間に別れてんだよ。
   まぁ、いーけど。」

  「ねー。結構突然だったんだよね。
   でも本当に大好きで、結婚すると思ってたもん。」

  「泣くなよ?」

  「さすがにもう泣かないよ(笑)」


そして私は
昔のことを思い出した。


  「そういえばさ。アイスと別れた時に二人で飲んだの、覚えてる?」

  「あぁ。あそこの、居酒屋で飲んだ時だろ?」

  「うん・・・。あの、さ。あの時ね。
   一緒にいてくれたのが梅でよかった。
   すごく感謝してる。ありがと。」

  「・・・・・・。」


ずっと言いたかった言葉だ。

こんな酔っ払いでもなければ恥ずかしくて
面と向かってなんか言えない言葉だ。

すると梅がこんなことを言い出した。


  「優しさと思いやりってさ。何が違うんだろな。」
  
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by nobiko9 | 2007-09-04 09:33 | 恋愛スル


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