2007年 09月 03日
梅さん。part1
 
いや。ほんとに。
何を今さらって感じだ。

そんなことは
自分が痛いほどよく分かっている。

あれだけ何回も考えて
いろんな人にあーだこーだ言われて。

そのたびに理屈をつけて否定して。


できることなら
今だって否定したい。


でもなー。
駄目なんだよな。

だってこれ。
友達に対する気持ちじゃなくて。

絶対に恋愛感情だもん。

私のことを友達だと思ってる梅には
本当に申し訳ないけど。



土曜日。
ダーツ友達のお宅で飲み会があった。

仕事が忙しい梅は直前まで
行けるかどうか分からないと言っていた。

彼とはこの1ヶ月、会うことも連絡することもなく。
私は当日まで来るかどうかを知らなかった。


遅刻をした私は買出しに参加できず
一人で友達の家に向かった。

5分程すると買出しメンバー達が戻ってきた。


  「おかえりー」

  「あれ?なんでのびちゃんが先にいるんだよ(笑)」

  「あはは。なんか追い越しちゃったみたい。」


そして最後に
両手いっぱいにビールを抱えた梅の顔が覗いた。


  「おう。」

  「わぁ。久しぶりー。来れたんだねー。」


酒好きな梅は、つまみになるような料理を作るのも上手く
友達の家で飲む時は必ず彼が料理を担当する。

この日も梅が作ったサラダや焼き物が次々と運ばれるが
他の男達は飲んで食うだけ。

汚い場所で食べることが嫌いな私はひたすら片付ける。

必然的にキッチンには
料理を作る梅と、片付けをする私の二人。

あ。また何か一品できた。


  「ちょっと、味見してみ?」

  「ん・・・。」


皿を洗っていた私は
そう言った梅に一口食べさせてもらう。


  「うわっ。すごい美味しい。これ何入ってるの?」

  「しらすとミョウガ刻んで、一味であえただけ。」

  「天才だねぇ。ほんと美味しい。」

  「だろ?(笑)」


二人でそんな話をしていると
小学4年生になる女の子がキッチンに入ってきた。

友達の子供の彼女とは梅も私も何回か会っていて
かなり懐かれていた。


  「どうしたの?」

  「なんか家族みたいだね。」

  「私?」

  「うん!お兄ちゃんとお姉ちゃん。」


一瞬、ドキリとさせられた。


お開きになって家に帰ってからも
なんだか心の中がもやもやしていた。

一言で片付けてしまえばいいのに
私はずっと認めたくなかった。

もやもやの原因なんてとても簡単なことだ。


1ヶ月ぶりに会った梅。
いつもと同じような会話に
いつもと同じような笑顔。

この1ヶ月。
私がどれほどそれを欲していたのか。

そしてそれが何故なのか。
  
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by nobiko9 | 2007-09-03 16:19 | 恋愛スル


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