2004年 10月 28日
愛と永遠の青い空 / 辻仁成著
妻に先立たれ、息子夫婦との生活の中で居場所のない主人公が
真珠湾攻撃を経験した戦友二人とハワイを訪れる。
そこで妻への愛、友情、死、永遠といった普遍のテーマについて考えさせられる。

愛と永遠の青い空 を読んだのは一ヶ月くらい前。
以下は、そのときにつらつらしたもの。

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私は生き急いでいる。
時間が足りない。
眠りにつくことさえ惜しまれる。

もっと多くのものを見、聞き、感じ取りたい。

この世界に、宇宙において自分の存在なんて儚いものだ。
一瞬にも満たない。 だから、もっと、もっと・・・。

水族館の中で廻りつづける回遊魚のように、止まることができない。
迫り来る恐怖から逃れるように 闇に飲み込まれないように
走りつづける。

その中で出会った人に ひと時心奪われ立ち止まったとしても
新たな風に頬をなでられれば 思い出す。
せかされる。

別に目標があるわけではない。
目指す場所があるわけでもない。

ただ

限りある時間の中で 自分に何ができるのかを考える。
何が残せるのかを考える。
ありきたりかもしれないけど 生まれてきた意味を考える。

残された人の記憶の中で生きていくのか
世界の記憶の一部になるのか。


愛と永遠の青い空 にこんな一節がある。
自分の今生きている世界が全てだ。
自分の命が尽きたとき、
それでも変わらずこの世界が存在しているなんて 
僕にはどうしても想像できないんだ。
輪廻転生もなければ 天国もない。
後世に語り継がれる器じゃないのも分かってる。

ただ、その時に気付いてももう遅いんだ。
現実に目を背けて 日常の雑多なことに追われている場合じゃない。
一生を振り返ったときに何を思うのか、その時にどうありたいのか。

でも
そしたら

私は その時のために生きているのだろうか。
それとも 生きている代償としてその時があるのだろうか・・・


本の内容
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真珠湾攻撃を経験したパイロット三人は、50年後のハワイに立った。
彼らの前に現れたものは?。生命のたぎりを感じ男たちは、
愛と生の復活を賭けあるプランを決行する。感動の書き下ろし長編。
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by nobiko9 | 2004-10-28 11:59 | 考エル


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