2007年 07月 23日
豆との付き合い。part6
 
高校三年間を毎日のように一緒に過ごし
おそらくあのまま同じ環境にいたら結婚していたのだと思う。

お互い、会話をするのが上手くない分
相手のことをいつも思いやっていたし

何か伝えたい時は
一生懸命になって言葉を紡いだ。



豆は生活の一部で

同時に

私の一部だった。



豆なしでどうやって生きてきたのか思い出せなかったし
これから先、もし豆がいなかったら生きていける気がしなかった。

付き合っている時に別れを考えなかった時期があったのは
いまだに豆しかいない。


それが高校を卒業し
豆は就職、私は大学進学をした頃から
何かが少しずつ変わり始めた。


私は大学が楽しかった。
新しい友達ができて新しい発見があって
人との関わりが増える分、世界が広がっていくような気がした。

勉強もサークルも友達付き合いも
「大変だ」と言ってることすら大学生の特権だと思った。


豆は仕事が大変そうだった。

鳶という職業は体力的に厳しいのはもちろん
上下関係がはっきりとしていて精神的に疲れているのが分かった。

それに加えて。
豆は学生の頃からの友達と離れることなく
かといって新しい友達ができることもなく

どんどん狭い世界に埋まっていくように見えた。


話が平行線を辿るのは
いつも私の学校、端的に言えば男に関してだった。

共学の高校、共学の大学
私にはそれなりに男友達がいた。

サークルのメンバーで飲むこともあれば
友達と食事に行くこともあった。
そしてそれは女だけではなかった。


合宿に行くと言えば不機嫌になり、しまいには
「だいたい共学だということ自体、嫌だ」と言われても
私にはどうすることもできなかった。

私が恋愛関係にならない異性の友達を持つのと同じように
豆にだってそういう女友達がいてもいいと思っていたが
彼の周りにいる女といえば友達の彼女くらいだった。


愛されているのは分かっていたが
私は違う意味で不安になっていた。

選択肢がないから私が選ばれたんじゃないだろうか。

他に比べる女がいないから
私をいいと思ってるだけなんじゃないだろうか。

いろんな女を見た上で、その中で私を選んでほしいと自惚れていた。
女という理由だけじゃなく「私」を選んでほしかった。


変わっていく私に非があるのか
変わらないままの豆が悪かったのか

私には判断することができない。


変わらないことが嬉しかったのに
変わらないことに不満を覚えた。

単に。自分の都合でしかないのに
 
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by nobiko9 | 2007-07-23 15:55 | 恋愛スル


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