2007年 07月 11日
豆との出会い。part1
 
豆は中学校の同級生だった。

近隣の5つの小学校から生徒が集まっていたが
他の小学校のことはほとんど知らなかった。


一番最初に彼の名前を耳にした時のことは
今でもよく覚えている。


小学校からの友達で紀子ちゃんという
愛らしい子がいた。

茶色がかった瞳は大きく
栗色のストレートヘアは腰まであった。

その見た目とは異なり
男にも女にも媚びない雰囲気が好きで
私達は比較的仲がよかった。


その紀子ちゃんのことを
好きな奴がいるという噂がたった。


それが豆だった。


当時すでに160cmあった私。

休み時間にたまたま見かけた豆は
ほんとに小さく、まるでサルのようだと思った。


その豆と同じクラスになったのは3年生だった。

学級委員で、成績が良くて、先生の受けがいい私と
煙草吸って、髪の毛染めて、バンドをやっていた豆。

なぜ話すようになったかは
まったく覚えていない。


ただ私は
豆や、豆のグループの人達を
怖いと思ったことは一度もなかった。

当時の私は不良少年よりも
集団行動をする女子のほうが数倍怖いということを
感じていたからかもしれない。


その頃の風景を覚えている。

夕方の校舎。

なぜか私は一人で学校に残っていた。
誰もいない廊下を歩いていた。

西日が差し込む廊下の水場で
豆は髪の毛を洗っていた。

髪につけていたジェルを洗い流すように言われたからだ。


  バシャバシャ、バシャ


静まり返った校舎の中で
水音だけが響く。

私はゆっくりと近づいていく。

後ろを通り過ぎる時に
何を言ったのか

いまだに思い出すことができない
 
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by nobiko9 | 2007-07-11 14:43 | 恋愛スル


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