2007年 02月 21日
ケンとすると何が変わるのか。
 
  「なに?ほんとに寝ちゃったの?」

  「うーん。だって眠い・・・。」


シャワーを浴びて出てきたケンが
3回同じ質問をしたところで
うるさくなって答える。

この人、さっきから質問しかしてない。

1/3も覚醒していない頭で
人と会話をするなんて無謀だ。

「寝るの?」と聞かれてそれを否定したら
じゃー他に何やんだよ、と思う。

でもそれを敢えて聞くような
ナイスパスを出すのもめんどくさい。

気付くとケンもベッドに入り
こっちを見ている。


  「なに、見てんの?」

  「いーじゃん、別に(笑)」


目を閉じて寝ようとしても
皮膚に視線を感じてピリピリする。

しばらくしてモノが動く気配があって
瞼をあけるとケンの顔が目の前にあって


キスしてた。


思っていたより
優しいキスをする人だった。


  「えー。」

  「やだ?」

  「嫌じゃないけど。どっちでもいい・・・」

  「乗り気じゃないならしないけど・・・」

  「する前とした後で何も変わらないんだったら、したい。
   でも。変わるくらいなら、したくない。」

  「え?どういうこと?
   それってつまり、した後でも友・・・」


そう続けようとした唇に
私からキスをする。

ごちゃごちゃ言ったって
結局することに変わりはないだろう。


酔いは残っていたけど
それにも増してものすごく眠かったけど
それを理由にするほど神経をやられてるわけじゃない。

酔っ払っていたのか、酔っ払ったフリをしていたのか。
「ケンのテンションがいつもよりも高い」と
認識できるくらいの頭は働いていた。

やっぱりこの人は
あまり話さないほうが素敵だなぁなんて考えていた。


する前とした後で
関係がまったく同じだなんて
ありえないことくらい分かってる。

良くも悪くも
絶対に。何かが変わる。


ケンとの場合。
一体。何が変わるんだろう?

もしかしたらその変化が分からないくらい
ものすごく薄い関係なのかもしれない。


自分から落としたくなるほどしたかったわけじゃないけど
言われたら断らないくらいはしたかったんだろう。

人の体温を感じるのは好きだし
首の後ろに手を回すのも好きだし
目が覚めた時に自分に違う匂いがついてるのも好きだから。

そう。
ケンの匂いはけっこう安心するから。


結局は。
なるようにしかならないし
なりたいようにしかならない。


そんなことをつらつらと考えながら。

電気が消されて暗くなった部屋の中で
ケンの体温だけを感じながら。

肩から流れるように描かれている刺青の感触を
ゆっくりと確かめた
 
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by nobiko9 | 2007-02-21 00:05 | 恋愛スル


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