2007年 01月 05日
ちょっと惹かれる。
 
トイレのドアをあける
他のお客さんの頭越しに
ひょうさんの手元が見えて。

ちょうど新しいビールに
口をつけているところだった。

正直に言えば。その時。
ひょうさんが私と同じ気持ちでいてくれたことに頬がゆるんだ。


のびこは2杯目のビール。
ひょうさんはその日。おそらく。

14,5杯目のビール・・・。


それでも二人の酔っ払い度合いは同じで。
ちょっと頭がぼんやりしてきて。

話しながらひょうさんの目を見ていると。
彼も私から目をそらさず。

周りはざわついているのに
完全に二人だけの雰囲気の中。

初めて。
男と視線を絡めることが
こんなにも性的な行動なんだと思った。

2杯目のビールをあけて午前3時。
そろそろ帰らないと本気でやばいと感じていた。


  「そろそろ帰らなきゃ」
  
  「そだね」


お会計をして店の外に出る。

ひょうさんの家は左。
のびこの家は右。


  「いい感じで酔っ払ってる(笑)」
  
  「大丈夫?」


そう笑いながらひょうさんは右に歩き出す。

20mほど歩いて
寒さで腕を組んで歩いているひょうさんの左腕に

そっと手をかけた。

人の体温て
自分のよりも1℃くらい高く感じられて
それを感じることでなんだか無条件に安心する。

きっと今。
私はものすごく寒い。

そんなことを考えていると
ひょうさんがいつの間にか
のびこの右手を握っていた。


車の通らない大きな通りの真ん中を
いつも通りの会話で歩く。

いつもと違うのは二人が触れあってることだけ。
こんなにも距離が近いことに
極力気付かずにいるように。

まっすぐに延びるその道は
暗くてよく見通せなくて
このままずっと歩いていけるんじゃないかという錯覚を起こさせる。

交差点。

のびこの家は左。
ひょうさんの家は右。


  「こっちー。」
  
  「うん。」


そう言って手を握ったまま腕を解いて
目が合った瞬間

のびこの頭はひょうさんの肩にすっぽりと収まっていた。


ひょうさんがいつも吸ってる煙草の匂いがして
「私。いったい何やってるんだろ」
と思いはしたものの。

こういうのもありかも。
そう思い直して

ひょうさんの背中にゆっくりと手をまわした。


こんなにも素敵なひょうさん。

でも。
のびこと恋愛関係になることは


100%。絶対に。
ない。


なぜなら彼は。
既婚者だから。


うまくはいってないみたいだけど
かといって別れるわけではない。

のびこは不倫をしたことはないし
したいとも思わない。

矛盾してるかもしれないけど
恋人がいる人ならがんばるかもしれない。


でも結婚は別だ。


あぁ。
なんでもっと。
早く出会えなかったなんだろな。

もうこれ以上。
一緒の時間を過ごしたくない・・・。
 
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by nobiko9 | 2007-01-05 00:38 | 恋愛スル


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