2005年 08月 19日
姫の恋愛
女友達と食事に行った。


姫は結婚している。

旦那は出張が多く
将来的には海外に転勤になるらしい。

姫はそのために英会話学校に通い
旦那がいる時は精一杯の手料理を作り、
帰りを待っている。

姫にはクロという彼氏がいる。

クロは姫が結婚すると告げた時に
「好きだ。思いとどまってほしい。」
と告白した。

それから1年が過ぎ。

クロは姫とは逆方向に住んでいるが
遊んだ時は一緒に電車に乗り、姫を送った後
そこから2時間かけて家まで帰る。

クロは姫が
「旦那がいなくて寂しい」
と言ったら 「そうだね」 と言う。

クロは姫と一緒にいても
エッチできない。

クロと姫は時々、大声を上げて喧嘩をする。

クロは泣きたくなるくらい
姫のことを愛している。

姫もクロのことを愛している。

でも、姫は
旦那への愛とクロへの愛は種類が違う、と言う。
全く別物なんだと。

何がそこまで
姫を駆り立てるんだろうか。


のびこは学生時代
姫を尊敬していた。

頭がきれて、顔も身体も良くて
周りに気が使えて、一途に人を愛せる。
姫の周囲には絶えず友達の笑顔があった。

姫のように人を愛し、愛される人間になりたかった。
のびこの目標だった。

それが
いつからだろう。

姫と食事をしていて、彼女の言葉が頭に入ってこなくなった。
姫が何かを言っているのは分かるけど
何を言ってるのか全く分からなかった。

ささいなことなんだ。
昔は人の話に耳を傾けていたのに、とか
そんなところではムキにならなかったのに、とか
そういう言い方は姫らしくない、とか

きっと
のびこの知らないことはいっぱいあると思う。
姫には姫の、クロにはクロの、旦那には旦那の事情がある。
それぞれの歴史がある。

「不倫はなんとしても撲滅しなければいけない」
なんて叫ぶつもりはないけど。

不倫をしている姫が嫌なのではなく
なんとなく嫌だと思った姫が不倫をしていた

たぶん
そういうことなんだ。
ごめんね。
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by nobiko9 | 2005-08-19 01:35 | 恋愛スル


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