2005年 06月 22日
2番目の彼氏 傾斜
 
米は自分に自信のないだった。

身長は180cm以上あり、どちらかというと痩せ型。
指が長く、ピアノでもしていそうなくらい綺麗な手をしていた。

テニスをやっているだけあって
引き締った身体をしていたし

髪の毛を短くしてからは、贔屓目なしに
「かっこよくなったなぁ」と思った。


でも、私がいくら好きだと言っても
私がいくら「いい男だよ」と言っても

「お金があったら整形したい」と言うほど自分の顔を嫌悪していた。

付き合っていくとその他にも
理解できない米の性格が見えてきた。


タバコが嫌いなのは知っていた。

しかし「タバコ吸うくらいだったらまだ浮気されたほうがいい」
と言う感覚には驚いた。


自分の意向にそぐわないことが起きるとすぐ顔に感情が出る。
その上、いかに自分が我慢をして偉かったかということを愚痴る。


女友達から告白されて口では「嫌だ」「つきまとわれている」
と言いながらその女と会っていた。


エッチが終わったベットの中で
「俺、やっぱり○○のこと好きかもしれない」
と私の友達の名を口にした。

そしてその子の相談を私にしていた。


私は混乱した。

米のことが好きだということ以外
何も考えられなくなった。


それでも
そんな米を理解できるのは私しかいないと思った。

私だけが米の味方になれると思った。
そうすることで米は私から離れられなくなると思った。


どうしたら米を繋ぎとめられるか
米に嫌われないようにするにはどうすればいいか。
純粋に「好き」という感情だけでは動けなくなっていった。

次第に女友達と会う回数が減り
米の家にいることが多くなった。

一緒にいても常に不安で、
心から笑えなくなった。


「自分だったらこうするのになんで米はしてくれないんだろう」
「好きだったら普通こうするのになんで米は・・・」

「なんで、なんで・・・」
「自分は、自分は・・・」


米に対して不満を抱きながらも
同時にそう思ってしまった自分を責めていた。

自分と他人が違うことも、「普通」という感覚が個人によって違うことも
頭では分かっていたが、それを軽く飛び越えていくほど米が理解できなかった。


どんどん世界が狭まっていくのを感じた。
それでもここからは抜け出せないと思っていた。

米だけいてくれればいいと思った。

何事もなかったかのように。昔のように。
すべてがうまくいくことに希望を抱きつつも

心のどこかでは
この関係には終わりがくると感じ始めていた。


いや、そんなこと
最初から分かっていたんだ。
 
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by nobiko9 | 2005-06-22 15:05 | 恋愛スル


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