2010年 12月 13日
初めてのデート。part4
 
繁華街から30分ほどの街に降り立つ

お店までは裏道を選んで歩く


空は抜けるように青くて
楓は燃えるように赤くて

しんと静まりかえった小道を
のんびりと横切る野良猫

まるで映画の一場面をどこかからか見ているようだ


ジュリオの時もそうだったけれど
惹かれる人と一緒に囲まれる風景は

どうしてこんなにも嘘みたいに綺麗なんだろう


きっと脳に何かがドーピングされて

視覚や聴覚や嗅覚が
普段の自分とはまったく違う状態になるんだ



少し遅れて予約をしていたお店に到着する


暖簾をくぐり

びっしりと苔に包まれた水瓶を横目に小道を進み

個室でゆったりと食事を楽しむ


目の前で彼が箸を持って食事をしている風景が
なんだかものすごく不自然な気がしてきて

それに気付きたくないからか
とりとめのない話を続ける


おなかがいっぱいになってお店を出て
すぐ近くにある神社にお参りをしてみる


「何をお祈りしたの?」

「ないしょ。」


予定を決める時にあまり予定を入れないようにお願いした

何かをしたい気持ちはあるけど
そのために来たわけじゃなくて

何かをするなんてついでなのだから


要は
散歩したり話をしたり綺麗な風景を見たり

あなたとそういうことをするためにここに来たのだと


少しだけ伝わって入ればいいと思った。
 
[PR]

by nobiko9 | 2010-12-13 15:06 | 恋愛スル


<< 初めてのデート。part5      ある日の。 >>