2010年 04月 12日
好きな人ができた。part25
 
おなかへった。


朝にしっかりと食事を取る私は
しかも夜からずっと動いているのだから

起きたらおなかが減って仕方ない

ホテルを出ると今日もいい天気で陽の光がまぶしくて
ブラブラと歩きながら朝食を提供している店を探す

そういえばと思い出し
いくつかの路地を曲がってたどり着いたそのカフェは

美味しいコーヒーとサンドイッチとおやつを食べることができる


あまりも寝ていないからぼんやりとしていて
でも目の前には大好きな男が座っていて
目が合うと「ん?」と笑ってくれる


あぁ
なんて幸せな休日なんだろう


「どこ遊び行こっか?」


どちらともなくそんなことを言い合い

都電に乗るか川崎にアバターを見に行くかの二択になって
春を思い出した私は都電に乗りたくなった

早稲田に向かうか三ノ輪に向かうのかの二択になって
都心を離れたい彼は三ノ輪に行くと言った


江ノ電のように民家の隙間を通り抜け
飛鳥山の辺りでは車と一緒に車道を走り

ぽかぽかとした陽気の中
気付けば見知らぬ街に落とされる

人の気配がする賑やかなほうに流されて
そこには昔ながらの商店街があって

喉が渇いたからと入った日本茶屋
びっくりするくらい素敵なお店で

お湯は鉄瓶で沸かされているからとろりとしているし
お餅は青森から取り寄せたもち米を毎朝ついているって言うし


こういうお店に出会える私たちは
なんて運がいいのだろうと思った


いつの間にか店主と隣のテーブルに座っている
とても素敵な雰囲気をまとったオジサマ二人組と談笑していて

これこそ正しい休日の過ごし方なんだと確信していた


「銀座でね、ラジオを聴いていたらこのお店のことを話していて
どうしても食べたくなって来ちゃったんだよね。」

「えー。それはすごい。」

「君たちも何かで調べて来たの?」

「いえいえ。歩いていたらたまたま雰囲気のいいお店があるなって。」

「いい嗅覚してるねぇ~」

「あはは。ちなみに、この近くだったら、どこか美味しいお店ありますか?」

「あぁ。商店街を抜けてまっすぐ行くとね、土手があって
美味しい馬刺しを食べさせてくれるところがあるよ。」

「土手?近くに川でもあるんですか?」

「うーん、そういうんじゃないんだけどね・・・。
古い建物だし、行けば分かるよ。」


それはまるで謎かけのような話だった。
 
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by nobiko9 | 2010-04-12 14:17 | 恋愛スル


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